レーザー自毛移植術のメリット・デメリット

 

医療水準が昔より飛躍的に進歩した現在では、植毛治療の分野にもレーザー治療器が持ち込まれています。
このレーザーをいつ使うかというと、毛根を採取する時ではなく移植を実行する時です。

 

通常、採取されたドナーを必要箇所に植え付ける時にはスリットと呼ばれる植え付け用の穴を作るために頭皮に傷をつけることになります。

 

イメージとしては、鉢植えの植物を庭に移植する際に事前に地面に穴を掘りますよね。
植毛治療でも毛根を植え付けるために頭皮にそれ用の穴を作ってやる必要があるのですが、この時にレーザーを使用するというわけです。

 

今回はこのレーザー自毛移植術のメリット・デメリットを見ていきましょう。

 

レーザー自毛移植術のメリットは?

 

レーザー照射を用いて頭皮にスリットを作る場合は一度に3個〜4個のスリットを作ることができます。一度に多くのスリットを作れることは時短の面でとても有利です。

 

採取されたドナー毛根はその瞬間から鮮度が落ち始めます。
乾燥などによるダメージを受けると定着率が落ち、移植の成功率を大きく下げてしまいます。

 

一度に多くの移植を実行できることは術者・患者さん双方の負担軽減になるだけでなく、植毛オペレーションを迅速に完了することでその成功率を高めてくれるのです。

 

またレーザーを用いれば手動でなく機械式であることからニードル手法など術者の熟練度が大きく影響する手法よりも均一的な効果が期待できます。

 

スリットの深さや大きさを均一に保つことができるので、医師が疲れてスリットの形成を誤るといったこともありません。

 

患者さんの体への侵襲度という面でもレーザーは大きなメリットがあります。
単純にメスなどで切り口を付けた場合はご想像の通り傷ができ、その回復は術者の腕や患者さん本人の回復力に左右されます。

 

一方レーザー照射を用いた場合は傷の治りが早く、出血の度合いも少ないことから侵襲度が非常に低いため身体的な負担が軽く済みます。

 

レーザー自毛移植術のデメリットは?

 

レーザー照射の場合でも、その機材を使うための熟練度が影響します。
周囲の頭皮や毛根に影響が出ないように局所的にレーザー照射をあてる必要があるので訓練が必要です。

 

また精密さという点ではニードル手法には劣ってしまいます。
広範囲の治療が得意なレーザーは、逆に狭い範囲の細かい操作は難しいのです。

 

このためレーザー植毛とニードル植毛が併用して用いられることもあります。

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