NHT式自毛移植術の特徴とは

 

自毛植毛という治療法は外科手術の範疇になり、手術技術の開発は日進月歩で行われています。開発というよりも「進歩」と表現する方が正確かもしれません。

 

というのも植毛技術というものはどこかの研究機関で開発されるのではなく、日々の治療の中で前線の医師たちが経験則から独自に編み出した、患者さんへの負担がより少なく、移植効率、オペの成功率が少しでも上がるような工夫から生まれるからです。

 

それぞれの医師が、現在普及してる術式を使用しながらも自分独自の工夫を加えることで、各院、各医師で創意工夫を凝らすわけです。

 

NHT式自毛移植術のイメージとしては、ドナーの採取や移植法など個別の手法というよりは、植毛治療の成功という目標に向かってオペ全体としてどのように進めるのか、というオペの進め方を指すものです。

 

茶道や華道の世界でいう所の「流派」のようなイメージでしょうか。

 

今回はこのNHT式自毛移植術の特徴を探ってみたいと思います。

 

NHT式自毛移植術とはどのようなものか?

 

この植毛術は元々はスティーブン・チャンという医師が確立したものです。
ですから言い換えれば「スティーブン・チャン式植毛術」と言うこともできます。

 

冒頭で「流派」と表現しましたが、この手法を植毛治療に取り入れる医師も多いので彼らはスティーブン・チャン流派ということになりましょうか。

 

特徴としてはドナーの採取面積や移植箇所の仕上がり具合などを独自の手法で綿密に計算し、より科学的な治療方針を立てること、数種類のグラフトを組み合わせて移植することにより仕上がりの自然さを演出できること、そして麻酔技術を用いた心身ともに負担の少ないオペの進行という点が挙げられます。

 

NHT式自毛移植術を生み出したスティーブン医師は元々麻酔科医であったため、より痛みの少ない麻酔手法を使って治療をしていました。

 

麻酔をするには注射を使いますが、それも痛みがあるので、麻酔の痛みを失くすための麻酔を段階的に施行し、オペ全体を通してまったく痛みのない手術を進行することができるように工夫されてます。

 

ドナーの採取にあたっては毛包単位での植毛をするために顕微鏡下でドナー毛根の選別を行い、元気な毛根を選りすぐって移植を実行します。

 

使用する毛根は毛髪数が1本のもの、2本のもの、3〜4本のものなどを複数組み合わせることで、より自然な仕上がりとする工夫も施されます。

 

このようにオペ全体の進行過程全体を通して工夫が施されたのがNHT式自毛移植術です。

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