傷跡の無毛部分への自毛植毛は可能か?

 

植毛治療はハゲ薄毛の治療分野の中でも外科技術を用いた治療であり、
他の投薬治療とは一線を画す治療手段です。

 

外科治療特有の優位性もあれば、体への侵襲という面でデメリットもあるわけですが、
植毛治療の優位性を特に発揮できるのが傷跡に対する自毛植毛の適用です。

 

今回は怪我やヤケドなどで皮膚を損傷し、無毛状態となってしまった部分への自毛植毛について解説します。

 

毛根がなければ投薬治療は選択できない

 

現在のハゲ薄毛(AGA)の治療には特効薬であるフィナステリド製剤やミノキシジル製剤が使用されますが、これらはジヒドロテストステロンの悪影響から毛根を守ったり、血流量を増やすなどして毛根を活性化するものです。

 

毛根自体が生きていなければ一切の効力を発揮できません。

 

火事ややけどなどで怪我を負ってしまった、放射線治療により毛根が死んでしまった、頭部の手術で無毛状態の傷跡が残ってしまった、あるいは生まれつき毛根が無い状態で出生したなどの事情を抱えている方には投薬治療は一切役に立ちません。

 

従来、ヤケドなどで無毛状態になった部位は形成外科的に切除して縫い縮める手術が行われていましたが、色々弊害もあって新たな障害が出るなどして大変でした。

 

重度の皮膚欠損で毛細血管も通わないような状態になってしまった場合は難しいですが、毛根が生きてゆける環境にあるならば、上記のような障害を負った部位に対しては自毛植毛がとても効果的です。

 

頭皮の無毛地帯への自毛植毛はベストの選択

 

髪の毛が長い女性の場合、無毛状態の傷跡などは不整形のため周囲の毛髪で隠せない部位の場合とても目立ってしまいます。

 

短髪の男性ではより目立ちやすいでしょう。
人から見れば一目で「普通じゃない」のがすぐに分かりますから、その自覚を常に持たなければならず精神的にも辛いでしょう。

 

編み込み式の増毛法では自毛が無いので上手くいきませんし、シートタイプのものでもやはり偽物ですから「本当の自分ではない」という意識からは逃げられません。

 

自毛植毛であれば他の毛髪密度の濃い部位からドナー毛根を調達して移植すれば、以後は自分の髪の毛がそこから永続的に生えてきます。
正確にはその毛根が持つヘアサイクルに従って生え変わり作業が始まるので、元からそこに髪の毛が生えていたのと同じ効果を得ることができます。

 

このように、薬も効かず、カツラでは精神面の負担感が消えないようなケースでは自毛植毛はとても有効な手段となります。

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