FUT法のメリット・デメリット

 

自毛植毛手術では移植に用いるドナー毛根を主に後頭部から採取しますが、この時に用いられる採取法の一つにFUT法があります。

 

この方法はメスなどで皮膚ごと切り取る方法で、帯状に細長い皮膚として切り取られます。
切り取った患部は縫合され、採取したドナー毛根は株分け作業を経て移植に使われる毛根が選別されます。
選別された元気なドナーを移植箇所に植え付けて手術は終了となります。

 

今回はこのFUT法についてメリット・デメリットを見てきましょう。

 

FUT法のメリットは?

定着率の高さ

メリットの一つは定着率の高さです。

 

FUT法は髪の毛そのものだけでなく、周囲にある皮脂腺なども含めた「髪の毛製造工場」ごとの移植が可能です。
髪の毛はそれ単体では生き延びる力が弱く、周囲の器官の助力が無いと長く生きられないのです。

 

田舎暮らしを夢見て山奥に引っ越したら、病院もスーパーもなくとても暮らしていけないと逃げ帰る人がいますが、人間も自分だけでなく周囲の生活施設がないと満足に暮らせませんね。

 

FUT法は髪の毛の生活を支える器官と一緒に引っ越すので定着率を高く保てるのです。

 

仕上がりが自然

二つ目は仕上がりの自然さです。

 

髪の毛の土台となる毛包単位での移植が可能ですので、必要な個所に必要なだけ移植が可能で、密度の調整も可能です。
周囲とのバランスが大切なので濃ければ良いというものではありませんが、見た目に最も自然な配分とすることができます。

 

FUT法のデメリットは?

設備が必要

FUT法では後頭部などから採取したドナーをバックグラウンドで株分けします。
実際に移植する毛根を選別するためですが、そのためには顕微鏡などの設備が必要になってきます。

 

技術力

またその設備を使って株分けをするスタッフを用意しなければなりません。
これには熟練した技術が必要で、下手なスタッフが行うと貴重なドナーを傷つけてしまったり、時間がかかると乾燥のダメージによって毛根の生命力が弱り移植の成功率が下がります。

 

ドナーは採取された直後から血液循環が及ばなくなるので窒息したような状態になります。
如何に素早く、しかも正確丁寧に株分けできるかが移植の成否を分けるのです。

 

傷跡が目立つ

患者さんの体への侵襲という点でも傷跡が残りやすく、また目立ちやすいというデメリットもあります。

 

ドナーを採取した箇所には帯状に細長く傷ができます。
手術直後は縫合されていますが傷跡はどうしても残ります。

 

時間の経過とともに目立たなくなりますが、男性など短髪の方は傷が目立ちやすくなることは否めません。

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