自毛植毛の効果と永続性について

 

男性型脱毛症AGAの治療には複数の選択肢がありますが、植毛、とりわけ自毛植毛を選ぶ患者さんはある理由で治療を決意することが多いようです。

 

その理由とは効果の永続性が期待できるということです。移植が上手くいって毛根が定着した場合、そこから永続的に髪の毛が生えてくるという利点です。

 

今回はこの自毛植毛の効果の永続性について詳しく見ていきましょう。

 

永続性があるとはどういうことか?

 

効果に永続性があるとは、一旦植えつけられた髪の毛が以後ずっとそこに残っているという意味ではありません。

 

毛根はヘアサイクルという周期の影響に支配されるので、通常の髪の毛と同じように生えては抜け、また生えるというサイクルを繰り返すことになります。

 

人工毛植毛の場合はこのサイクルがありませんが、自毛植毛の場合は生きた毛根を使いますので成長・退行・脱毛というヘアサイクルの周期で生え変わることになるのです。

 

ここで心配なのが、AGAではその毛根が男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)の影響を受けて成長期が短くなってしまうので、結局は移植された毛根も次第に委縮して死んでしまうのでは?ということですね。

 

しかししっかりと定着し移植が上手くいった毛根はその心配がいらないのです。

 

なぜ移植後はDHTの影響の心配がないのか?

 

移植に必要な毛根は主に後頭部、場合によって側頭部から採取します。
後頭部や側頭部の毛根はDHTの影響を受けづらい性質があるので禿げずに残っているわけですが、これを利用するのが自毛植毛です。

 

後頭部や側頭部の毛根はそれ自身がDHTの影響を受けない性質があり、生えている場所そのもののせいで禿げにくいのではありません。

 

採取された毛根はその「DHTの影響を受けにくい性質」をそのまま持って必要箇所に移植されるので、移植後もその性質を保つことができ、結果としてヘアサイクルを乱されることがないために「永続的に」髪の毛が生えてくる、というわけです。

 

永続性は完全ではない

 

DHTの悪影響を受けないために不正にヘアサイクルを乱されることがなくなるので永続的に髪が生え変わるということはお分かりいただけたかと思います。

 

ではその毛根はその人が死ぬまでずっと同じくらい元気なのでしょうか?残念ながら違います。男性ホルモンの影響を受けなくても、人の細胞は老化という影響を受けるので、加齢とともに毛根が弱ることは当然想定されます。

 

こういった自然的な毛根の退行現象は薬や手術ではどうしようもないので、植毛効果の永続性は完全に永久ということではないことも覚えておきましょう。

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