体毛をドナーとして使用するメリット・デメリット

 

頭髪は薄くなってきたのに体毛だけは人一倍濃いという方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?

 

体毛も体温調整や外部刺激からの保護など存在意義は確かにあるものですが、一般的には無駄毛として考えられていますから、可能であればこれら無駄毛を使って頭皮への移植を考えたいところです。

 

もし可能ならば無駄毛の処理と頭髪量の改善という一石二鳥の効果が得られますよね。

 

今回は体毛を頭皮に移植することができないかどうか考えてみましょう。

 

体毛を頭皮へ移植することは可能だが・・

 

体毛を頭の薄い部分に移植することそれ自体は技術的には不可能ではありません。

 

しかし色々と不都合なことがあるために、何らかの理由で後頭部からはドナーの採取ができないなど特別な事情が無ければ選択肢として採用されることは通常ありません。
またそのような事情があったにしても、医師の側で経験がないために手術を断られることもあります。

 

どんな不都合があるかというと、

  • 毛の太さ、縮れ具合、伸びるスピードが異なるので不自然になりやすい
  • 体毛は頭髪のように長く伸びないので、必要な長さの毛にならないので患者さんの満足が得られない
  • 生えている環境が異なるため、どうしても頭髪同士のような高い定着率にならない

主にはこのような理由で、体毛を用いや頭皮への移植は行われないのが普通です。

 

ただ、体毛の中でもヒゲだけは頭髪に近い性質であるため、ヒゲを用いた移植手術は少数ですが採用されることがあります。

 

ヒゲを用いた頭皮への移植

 

ヒゲは太さや固さが頭髪に近い性質を持つため、体毛の中では比較的頭皮への移植に適しているといえます。

 

ただし毛髪は一つの毛根から生える髪の毛が2本や3本のこともあるのですが、ヒゲの場合は1本しか生えていないので、毛量としてはなかなか増やしにくい点が弱点です。
そのため広範囲のハゲには適用にならないか、満足な結果が得られないことになってしまいます。

 

またヒゲ特有の性質として、一定以上の長さには伸びないということもあるので、移植箇所へ定着したとしても髪型が限定されてしまうことになりかねません。

 

本来の毛髪のようには長く伸びてくれないので、短髪、あるいは坊主頭などの限定された髪型しか選べないことになります。
このような事情から特段の事情が無ければヒゲの移植も通常は行われません。

 

事故や先天的に後頭部に髪の毛が無いなどかなり特殊な事情が無ければ通常通り後頭部からの採取が第一選択肢となります。

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