フラップ法のメリット・デメリット

 

フラップ法とは植毛治療の術式の一つで、移植に必要な毛根を皮膚ごと切り取り、その皮膚ごと移植してしまう方法です。

 

イメージとしては、例えばやけどを負って皮膚が死んでしまったところに、別の個所から生きている皮膚を切り取って移植するような感じです。
これを植毛治療で行う場合は後頭部など毛の密度が十分な個所の皮膚を切り取り、禿げた部分へ移植します。

 

切り取った皮膚のことをフラップというためフラップ法と呼ばれます。

 

フラップ法のメリットは?

 

美容外科的技術を持った医師ならば皮膚の切り取りと縫いつけはそれほど難しくないので比較的簡単に、短時間で終わらせることができます。
そのため手術自体の難易度はそれほど高くなく、比較的多い量の毛根を一気に移植できるので短時間で済むのがメリットと言えるでしょう。

 

従来はよく利用された時代もありましたが、現在ではあまり採用されることはないようです。
その理由は次に説明するデメリットにあります。

 

フラップ法のデメリットは?

 

定着しない場合がある

最も大きなデメリットは移植した皮膚が上手く定着しないと、血流がなくなるために皮膚ごと壊死してしまう危険があるということです。
この場合周辺の正常な皮膚への悪影響もあることから早急に処置が必要になります。

 

皮膚の壊死がなくても、毛根が死んでしまい生え変わりができなくなってしまうこともあります。
ヘアサイクルが稼働しないと脱毛したらそれっきりで生えてこないので、死んだ毛根の数が多いと移植の意味が無くなってしまいます。

 

傷跡が目立ちやすい

そして皮膚ごとの移植ですから傷跡も大きくなり目立ちやすいという特徴があります。
術者の腕や個人の体質にもよりますが、縫い合わせの際の傷が必ずできます。
比較的大きい傷なので消失までに期間を要し、人によってはかなり長期間傷が目立ってしまうこともあります。

 

不自然になりやすい

またフラップ法は切り取った皮膚ごと移植するので、毛が生える方向を個別に設定できません。移植箇所にもよりますが、周囲の髪の毛と生える方向が異なると見た目に違和感が出ます。

 

このようにフラップ法は皮膚の壊死という重い事態を引き起こす恐れがあることから最近ではほとんど採用されません。

 

仮に体質の為にAGA治療薬などが使用できないために植毛治療を選択する場合でも、現在では毛根単位で移植できる方法が確立し、実際に普及しているのであえてフラップ法を採用するメリットはあまりないと言えるでしょう。

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